年齢を重ねるにつれ、

歳を取ってから
「涙もろくなった」なんて
話をよく耳にしますよね。

何を隠そう、私自身は、
確実に涙もろくなっています。(笑)
感動系の物語は特に弱いです。

でも、本当に歳を取ると
涙もろくなるのでしょうか?



一説では、老化によって
涙を排出するための器官である

鼻涙管の機能が低下して
詰まることがその原因だそうです。

(泣くのをこらえると目頭は熱く
感じますが涙がでない状態)

鼻涙管が詰まってしまうことにより、
鼻の中に抜けるはずの涙が、

目から溢れてしまうことで、
涙もろくなったように
見えるという説です。



他にも、

目の周りには眼輪筋という
筋肉がありますが、

その眼輪筋の筋力が
加齢と共に低下し、涙の排出量を

上手くコントロール出来なくなる
せいではないか

などとも言われています。



脳や神経で言うと、
感情を抑制している
前頭葉の機能が低下して、

自立神経を刺激するため、
涙もろくなるみたいとのことです。



ちょっと難しい話に
なってしまうのですが、

人間の泣くという行為は
大脳辺縁系の価値判断に基づいて脳内に
発生する情動反応だと言われています。

大脳辺縁系内では、
私達も知らない間に、
知識や経験が積み重ねられており、

そうすることで自然と広い範囲での
価値観などを獲得しているわけです。



歳を取るということは
生きている時間が長い分、

それだけ多くの人生経験を
積んでいることだと思います。

このような経験の積み重ねと
価値観の獲得によって、

他人の痛みがわかるような人に
なっているのではないでしょうか。



他人の喜怒哀楽に共感して、
自分のことのように涙を流す

というのは、想像力と思いやりが
なければできないことです。

自分の経験と重ね合わせて
涙するということもあるでしょう。



いずれにしても、
感情が高ぶって涙するというのは、

ストレス解消や、免疫力の向上に役立ち、
体にもいいといわれていますから、

我慢せずに、泣いたほうがいいのです。

泣きたい時は、泣きたいだけ泣けば
スッキリするものです。

それを我慢してしまうのは、
健康によくありませんから、
安心して涙流してくださいね!!